2012/05/12 (Sat) 放射温度

さて、一般の方で放射温度を理解している方がどの程度いらっしゃるでしょうか?
放射=輻射 というとなんとなくイメージがより分かるかもしれません。

さて、昔 学校で波長をみなさん習ったかと思いますが、少し思い出してみましょう。
短波長~長波長まであり、波の長さでしたね。
長い波長は赤外線といった長い波で、人間が熱として感じる波長です。
私たちの身の回りの物体はその温度に応じた波長を発し、その波長のやり取りによって
「快・不快」を感じています。

たとえば、真夏の車に乗ってみるととても暑くエアコンをガンガン回しても、
頭や熱く不快な思いをしたことが多々あるかと思います。
これは、車の屋根が真夏の太陽で温められ、
それが輻射熱として室内に伝わり頭を温めているのですから、それは不快ですね。

この放射熱を制御することが断熱の意味なのです。
断熱をすることで壁面からの放射熱は室内の空気温度に限りなく近づき
安定した環境が得られます。

さらにわかりやすく
そろそろキャンプシーズン到来ということでバーベキューを想像してみましょう。
炭火をお越しいきよい良く燃えているコンロに焼き鳥をいれると、あっという間に表面が焦げ
中は生焼けだった・・・経験はありませんか?
一方、炭の炎も落ち着き、炭が赤くなった、いわゆる炭火は中まで炎が通り
とてもおいしく焼けた経験もあるでしょう。

この違いがなんなのかお分かりですか?
炎とは熱の対流で熱のやり取りを行うため、表面がコゲコゲになりやすい。
一方炭火は放射なので、長波長が肉の奥まで入り込み、原子を振動させ温める(焼く)
こととなるのです。

これを建物に置きかけると
炎=室内空気
炭火=壁面等の人間を覆っているもの
焼き鳥=人間(笑)
ということで空気を一生懸命温めても、壁面温度が低い(放射温度が低い)と芯から温まらず、
寒い・・・。
壁面等の人間を覆う空間の温度が室内温度に同調=断熱が良い
ということは安定した室内環境となるのです。

写真はHONESTHOUSEの真冬の無暖房時の壁面放射温度です。
honest放射温度
あと、+5度程度暖房で空気温度を上げ、壁面温度を空気温度と同調させることで室内環境は安定します。
これは、しっかりした断熱があってのことなのです。

最後に、エネルギー問題が色々と騒がれていますが、放射温度等でエネルギー(電気代)を制御すること
ができないか考えていみましょう。

これから夏に向け熱い日差しが室内に入ることを防ぐため、窓の「外側」に日よけをしましょう。
室内のブラインドのようなものでは、ブラインドがラジエター代わりとなり暑くてたまりません(笑)
「外」で日よけをすることが大事です。
できれば、昔ながらのヨシ等のスダレのようなものが良いでしょう、というのも
そよ風を得るため窓を開けた時に金属の日よけでは、やはり放射熱が室内に入り込み
やはり熱くなってしまします。
昔ながらのスダレ(特にヨシ)は中空が空洞のパイプ形状をしているので熱も伝わりずらく
腐れば自然に返すだけの優れものですね。
その他としては窓の外にロープやワイヤーでツタ植物をはわせ窓を緑で覆うのも見た目にも心地よく
葉っぱが日光で温められ、気化熱で周囲温度を下げることで涼を得られることも良いのではないでしょうか?
さらに、私も昔よく実家で行った打ち水(私の場合はホースで散水でしたが・・・)、
道路や土 等が温められ放射熱が室内に入り込まないように
打ち水によって道路などからの放射温度を下げることも有効でしょう。
このように、昔ながらのいわゆるローテクなことがお金もあまりかけず
いがいに風流で良いのではないでしょうか?

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