2014/02/21 (Fri) Q値から考える

建築業界が大きく変わりつつある省エネルギー基準
H25年基準が定められ2年の経過措置の後のH27には完全施行へと変わります。
今後は建物の外皮性能に加え高効率機器を用いて
1次エネルギー消費量を減らすような基準となっていきます。
しかし、まずは基本的な建物の性能が上がらない限り高効率機器を使ってもダダ漏れではしかたありません

おさらいとしてですが
すっかりおなじみになってきたQ値(キュチ)~熱損失係数
ではこの意味はといいますと。
室内外の温度差が1℃の時、家全体から1時間に床面積1㎡ あたりに逃げ出す熱量のことです。
逃げ出す量を意味していますから、当然数字が小さくなればエネルギーが逃げ出しにくい家を意味します。

北海道のような寒冷地では(改正前の省エネルギー基準(H11年基準))
1.6w/㎡k以上が指針で定められていました。

札幌では独自に札幌版次世代基準や北方型住宅ECO等では1.3w/㎡k
上記を具体的に比べてみますと

設定条件:室内温度を21℃とし、外気温を-10℃とします。また、建物が120㎡(約36坪)
Q値1.6の場合
1.6×120×(21-(-10))=5952w
Q値1.3の場合
1.3×120×(21-(-10))=4836w

5952-4836=1116Wの差
上記は単純なQ値1.6と1.3の1時間の消費エネルギ-の差です。
仮に1kw=19円(電気料金)としますと
1.116×19=21.204円/h
24時間×21.204円=約508円
508円×30日(1か月)=15240円の差となります
(設定条件を常時、外気-10℃としているのでこれほどの差にはなりません)
これを暖房を行う期間、この家で過ごす期間を考えるといかがでしょうか?

とはいってもQ値を上げるには断熱材やサッシの性能、建物の形状をしっかり考えなくてはいけません。
設計者はクライアントの様々な要望を入れ込み設計を行うわけですが、
クライアントも暖かで、ランニングコストのあまりかからない住宅を希望するのであれば
費用対効果を考えトータルコストを考えるべきではないでしょうか?

良く送られてくるメールで、
部屋数や畳数・メンテナンスフリー・●●風・ローコスト等の住宅は出来ますか?
といったものがあります
もちろん分からないでもありませんが、、、、
しかし、出来ればクライアントさんいは
間取り等を考える前に、自分たちがどう暮らしたいのか?
予算は自分たちの要望と合致しているのか?
(そもそもこの辺は難しいと思うので設計者に聞かれるのが良いと思います)
予算を重視する場合はどこを一番重要視するのか?
そして、住宅の耐用年数に対しランニングコスト等を考えこの予算が適切なものなのか?
建物を建てるとあれもこれもとほしいものや必要なものが多く出てくるかもしれません、家具や家電
しかし、これらはすぐに無くても今までのものでも場合によっては使えるわけですから
そうそう変えることのできない基本的なものにまずは予算をかけてはいかがでしょうか?
今後は、建設された家がお子さんに引き継がれることを考えるとかなりロングスパンで物事を考えなくてはいけません。
日本人の所得が世界的に高い割に裕福な生活をしているのでしょうか?
海外の方が何か月も優雅に旅行をできるのはなぜでしょうか?
もし、しっかりした住宅のストックがあれば、こんな高いお金を出さずともいいわけで
数千万もお金をかける必要が無くなります。
そうすればもう少し生活も子供の世代は楽になるのではないでしょうか?

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